夏の平和メッセージ
~折り鶴プロジェクト~
「折り鶴を千羽折ると願いが叶う」と信じて病床で鶴を折り続けた少女がいました。彼女の名は、佐々木禎子さん、2歳の時に原爆による黒い雨で被爆し、およそ10年後に白血病と診断され8か月の闘病生活を送りました。彼女の母親は少しでも生きてほしいという願いから「折り鶴を千羽折ると願いが叶う」という話を聞かせました。実際に禎子さんは千羽以上の鶴を折り続けたと言われています。
この話に心を打たれた同級生や当時広島YMCAの会員だった河本一郎さんを筆頭に1955年に募金活動が始まり、やはてそれが全国に広がりました。3年後の1958年5月5日に広島平和記念公園内に禎子さんをモデルとした「原爆の子の像」が建てられました。
現在まで核兵器の悲惨さの認識と核廃絶への取り組みとして全国のYMCAからたくさんの折り鶴を「原爆の子の像」に献納してきました。平和な世界の実現のために折り鶴を通してみんなの想いをつなげていきたいと思います。
鎌倉YMCAでもかまくらっこ学童の子どもたちを中心に鶴を折り続けました。今回は264羽集まりました。みんなと平和のことを思いながら、一つひとつ折っていきました。
鎌倉YMCA 三上 淳